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いろんな意味で「奥」にある沖縄、時々自転車の風景をつづっております。こそこそ更新してます。


by beark
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すごい強そう!

沖縄に来て早幾年・・・

いろんなシーサーを見てきましたが
外見では最強かも。

すごい強そう!_e0050449_17283643.jpg


近づくと、噛み付かれそうですね。

ちなみに、

シーサーとは
沖縄の守神などと言われている獅子ライオンの事で、
皆さん、一度は見た事はあるでしょう。

しかし、調べてみると本来は沖縄のための守神ではなく、
集落や家の為にいるのです。

沖縄で一番古い、すなわち一番最初のシーサーとされる
沖縄本島東風平町(こちんだちょう)にあるシーサーは、
「村」を護るためのものなのだそうです。
その昔、やたらと火事がおこるために、
「火伏せ」要するに火災防止の目的で
置かれたのではないかとのこと。

っていうと、内地でいう「ひょっとこ」ですね。

そもそもシーサーは中国から伝わり、
風水の思想と深く係っていたそうです。
それが、いつのまにか屋根に登って、
それぞれの家々を護る役割を与えられたようです。
現代では「家」をマジムン(魔物)から護るために置かれている
・・・家の守り神、の意味合いが強いようです。

シーサーは獅子と云うことになっていますが、
とても獅子 ライオンには見えないものも少なくありません。
そのルーツは古代オリエントから中国を経て
沖縄に伝わったそうですが、
その途中で「伝言ゲーム」のように
だんだんと獅子とはかけ離れた姿形へと変化していったのでしょう。
ですから、エジプトのスフィンクスもある意味では
シーサーの親戚なのかもしれません。

ちなみに
シーサーが、向いている方向には意味があるそうで、
いわゆる鬼門の方角となる北東、火伏せの方角となる南、
それに門や突き当たりの道に向けられているそうです。

加えて、一般的に、口の開いたシーサーを向かって右側に、
口の閉じたシーサーを向かって左側に据え付けします。
口の開いたシーサーが雌で、福を招き入れ、
口を閉じたシーサーが雄で、
あらゆる災難を家に入れないとされていますが、
口を開いているのが威厳が高く強そうだと言うことで、
口を開いているシーサーが雄だという見方もありますので、
雄・雌については、よく議論される所です。
口の開閉は、あらゆる物事の「阿吽」の形態ともいえるでしょう。

今回もうんちく路線でしたね。
このブログは、たまにまじめです。
by beark | 2005-09-21 08:26 | おくの看板