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いろんな意味で「奥」にある沖縄、時々自転車の風景をつづっております。こそこそ更新してます。


by beark
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初めての石垣島トライアスロン参戦記 ~当日の話~

当日の天気は
そして、前日までのノープランお気楽気分とはうって変わって
気分も雨模様でめちゃくちゃ緊張している私。

なにぶん、すべてが初めての経験だったので
最終受付やら、自転車置き場に自転車&必要物品のセット
などなど周りの人の真似をしまくる私。

うーん、バイクシューズの中に靴下を入れておこうかな?
とか、スイムキャップを二枚かぶったほうがいいかなぁとか
ランニングシューズをどこにおこうかなぁとか迷う私。

そうしている間にも、刻一刻とレースの瞬間が近づき、
スイムのレースの前の入水という時間になりました。
なんでも、トライアスロンのスイムの始めは、
集団で泳ぐので、最短路を行くにはそれなりのバトル
を勝ち抜かないといけないそうで始めから飛ばしておいたほうが
有利ということで、アップの時間にもなるこの入水の時間
に結構泳いでいたほうが良いらしいです。

というわけで、さっそく泳いでみると・・・
しかし、本当に遠くまで泳いでしまったようで、周囲に人がいない・・・
うーん、大丈夫かなぁと早くも赤信号が・・・

そんなこんなで、レースの開始時間。

スイムは一周 750メートルのコースを2周の1500m。

スイムは自己申告タイムに基づきスタートが始まるそうで
これまで泳いだことがなかった私は、そんなんわかるかと
何も書かないで申し込んだので一番最後の七番目のスタート。

で、どきどきしながら先にスタートした皆さんを見ていると
なんだか妙な闘志がわいてきてとりあえずドボーンと飛び込みました。

実際スタートするとちょっと緊張も解けて泳ぎに集中できました。
それにしても、なんと人の多いことか、人をよけると疲れるので
すり抜けるように泳いだのですが、前の人がいきなり平泳ぎしたり
足をつかまれたり、けられたりと話に聞いていた通りの展開になり
それなりにバトルして先を急ぎます。
一週目が終了するとかなり緊張が解けて周りを見る余裕
があり、海底奥深くにいるレスキューのダイバーの人を探したり、
海の中を見ながら泳いでいたんですが、
練習のときにまっすく泳ぐ練習をしたのに
本番でなぜかちょっと目標を間違えて遠く泳いでしまっていたのが
ちょっと残念。

で、次はバイクへ。

バイクは40キロ。で、後ろの人について走ってはいけないという
ルールがあるそうで、自分の力だけで走らないといけないそうです。

スイムが終了して・・・
あれだけ海水を飲んだのになぜかスイムの後に水をもらって
自転車の元へ向かいます。
なんか意識がモウロウとしていたような・・・
で、まず、めがねを探して、ウエットスーツ脱いで・・・と
準備を始めます。
私はウエットスーツのしたにはバイクパンツをはいていたので
ウエットを脱いで上着を付けたら準備OKだったのですが、
隣のおじ様は、どうどうとスッポンポンになって着替えていました。
この人ツワモノだ!と思いつつバイクスタート。

ちょうどこの頃から、雨が激しくなって
めがねに水滴が付いて前が見えない・・・
さらに、手袋つけるのも忘れて手がすべる・・・
というわけで、今考えると危険極まりない状態でしたが
それなりに飛ばして先を急ぎます・・・

ですが、トライアスロンのバイクの間隔の取り方に
なれずなかなかスピードにのれない・・・

コース的にはなんと言うか南部一周みたいな感じで
平坦とアップダウンがあるコースなので、できるだけ登りで
スピードを落とさず、下りで先に追いつきたいなぁって
思っていたのですが、さすがに雨で前が見えないので
坂の区間は安全運転であとはできるだけ前へ急ぎます。
っていうか、坂の登りはみんな団子になっていて
動きがとれず、しかも後ろから来る速い人達は
縦横無尽に空いている隙間を見つけて抜けていくので
結構危険でした。

バイクはエアロバーが付いている人は軽快にこいでいましたし、
マウンテンバイクでしかもブロックタイヤで激走する人もいて
トライアスリートの底知れないスタミナを身をもって感じましたが
あとから振り返るとこの辺は序の口なのかも・・・

嫁に言わすとランに備えるために計算しながらこいでいるように
みえたらしい私のバイクを終え次は
一番の難関、ランへ

ランは石垣市内と走る10キロのコース。
ほとんど平坦でした。

ランの練習はひざが痛くなるので、本番に支障をきたしそうで
ランは、やラン とかくだらないことをいって、スイムとバイクで余裕を作って
ランは歩けばいーやーというのが事前の私の作戦だったのですが・・・

ひとまずバイクを終えて、ランニングシューズに履き替えようとしますが
雨で靴下が濡れてうまくはけなかったり、シューズ自体が濡れていて重い!

私にとっては最悪のスタート。

しかも、この時点でスイムで飲んだ海水が影響して
トイレに行きたい私・・・

しかし、周りの皆さんの愛の応援に負け、そのままランへ。

この時点で、ひざの痛みはなかったのですが、
スイムとバイクのせいか足が上がらず走れない・・・
しかし、ちょっとづつ、ゆっくりと走っていると
3キロ地点で、案の定ひざが痛い・・・

というわけで、ちょっと歩こうかなぁとすると
なんと沿道で応援してくれているおばちゃんが
事前に新聞に載っていた名簿を持っていて
私の番号を探して、

「○○△番の bearkさん!走りなさい!!!」

という愛の応援。

とてもじゃないけど歩けない・・・

しかし、ひざは動かないし、痛いしと最悪の状況でしたが
限りなく歩きに近い走りで先に進みます。

そうすると、今度は沿道の子供が、
「にーにー、お相撲さんに抜かれるよぉ」

って、ん?
おすもうさん?

まさか、力士はトライアスロンしないだろうって
思って後ろは振り向くと・・・

えっ!!!!!!Σ(°口°;

お相撲さんのキグルミを来たおねーさんが走っている・・・

そんなお相撲さんにさくっと抜かれた私は
唖然としてしまいましたが、
心に大きなダメージを受けつつ一歩一歩進みます。

しかし、そんなことをいってもひざが痛いというか
電気が走る・・・・
なので、やむを得ず、ちょっと歩いていると
どこかの学校の前に、トライアスリートを応援する
バンドみたいな軍団がいて・・・
先述のおばさんのように、マイクで応援される始末・・・

というわけで、もうこれまで生きてきた中で
最大限につらくても、沿道に人がいるから
歩けず、最悪の状態。

一生懸命走っているんだけど、
それ以上に頑張れといわれる沿道の応援で
なんというか、うつ病になる人の気持ちが分かった様な
気がしました。

このようにかなりの限界状態だった私ですが、
7キロ過ぎぐらいで、精神的にも限界をむかえ、
下を見ながら道路の白線を見ながら、周囲を気にせず
500メートル走っては、500メートル歩き、
何とか先に進みます。それにしても10キロとは
こんなに長かったかのかと何度も何度も考えながら
走っていきました。

そして、ようやく8キロ地点通過。
ここから2キロは頑張って歩かないようにしようと決め
ゆっくりでも歩かないでゴールを目指しました。
最後の2キロは長くて遠い、自転車での
2キロはあっという間ですが、ランの2キロは
永遠に届かないのではないかと思いました。
ゴールのゲートが見えてからなかなか近づけない・・・

ゴールの瞬間は、意識もうつろで完走した感激よりも
ランで限界まで追い込まれた苦痛が終わったという
安堵感でいっぱいでした。

ゴールして、完走メダルとタオルをもらっても
目の焦点が合っていないと自転車屋さんにも言われましたが
多分、お昼ご飯を食べて、デザートのマンゴーアイスを食べるまで
戻っていなかったはず・・・
限界を超えてぼろぼろになった私の初参戦記ですが
という感じでかなりの長文で、ご迷惑をおかけしました。
でも、今後のためにもあえて分割しないで載せました。

完走して一日たってようやく完走した喜びを感じています。
今はひざの痛みと筋肉痛に苦しんでいますが、
治ったら、来年に向けてランの練習をやらなくては・・・と思っています。

今回完走できたのは私一人の力というよりも
多くの方に支えられての完走でした、名前は挙げませんが
皆さん本当にありがとうございました。
by beark | 2007-04-16 22:24 | トライアスロン